ギャンブル依存症を正しく理解して予防しよう

ギャンブルと聞くとネガティブな印象を抱く人もいるでしょう。
その大きな要因となっているのが依存してしまう人の存在です。
あまり没頭しすぎて、仕事が手につかなくなるケースも見受けられます。
それどころか生活費まで投入していしまい、自己破産のような苦しい状況に追い込まれるケースも珍しくありません。
ドラマや漫画などで、そのような人たちがよく描かれいていることもあり、ギャンブルをしたことがない人の間でも懸念されるようになりました。

正確に理解しないでバッシングするのは正しい行為とはいえない

もちろん、ギャンブル依存症は良くないことなので問題視する姿勢は間違いではありません。
ただし、正確に理解しないでバッシングするのは正しい行為とはいえないです。
言い換えると、きちんとした知識を持ったうえで対処法を考えていくことが求められます。
ギャンブル依存症になる人は、金銭にだらしないというイメージを持たれることが多いです。
つまり、あくまでも性格的な問題に過ぎないという見方が一般的となっています。
社会人としての自覚が足りないことを理由と考えているわけです。
たしかに、そのような人が依存してしまうケースも多いですが、そうでないケースもあることを知っておく必要があります。
たとえば、一般企業でしっかり働いているサラリーマンでもギャンブル依存症になる事例は少なくありません。
そのような人たちでも陥ってしまうのは、ギャンブル依存症が病気だからに他なりません。

WHOにおいて病気として認定されている

実はWHOにおいても、すでに病気として認定されているのです。
研究を重ねるにつれて、依存してしまう仕組みが明らかになってきました。
アルコール依存症などと類似点が多く、本人に欠陥がなくても発症してしまう恐れがあります。
代表的な症状はギャンブルにはまってしまうことであり、次第にスリルを欲して投入額が増えていきます。
途中でこのままでは良くないと気付きやめようとするのが一般的です。
しかし、我慢できずに気が付いたらまた始めているというケースがよくあります。
ずっとギャンブル以外のことをしていると、落ち着きがなくなることも特徴です。
勝負に負けるとそれを取り返せるまで必死になります。
他の手段で補填しようとはせず、ひたすら賭けを続けるようになるのです。
常識からかけ離れた行動を取ったり、平気で嘘を述べたりすることも多いです。

ギャンブル依存症を発症しやすいタイプ

どのような人にでも発症する恐れがありますが、そのリスクが高いと考えられる人たちもいます。
たとえば、仕事や家事でストレスがたまっている場合は警戒を強めたほうが良いでしょう。
賭け事をして勝つと晴れやかな気持ちになるので、ストレス発散を目的としてのめり込んでしまう人が少なくありません。
しかし、ずっと勝てるわけもなく、負けが多くなってくるとギャンブルもストレスの発生源になってきます。
それに気付かずに、そのストレスも賭け事で発散しようと考えてしまうのです。
このような負のループに陥り、いつの間にか借金で首が回らなくなっているケースが多々あります。
また、周囲にギャンブル好きな人がいる場合も注意したほうが良いでしょう。
気軽な気持ちで付いていって、そこでギャンブルに目覚めてしまう人もいるからです。
大勝したという話を聞くと、興味本位で一緒に行ってしまう人も珍しくありません。
もちろん、それだけでギャンブル依存症になるとは限りませんが、きっかけとなりうるのは確かです。

まとめ

ギャンブル依存症になると物事を冷静に判断できなくなります。
負けが続いてもその記憶が残っておらず、勝ったときの快感しか記憶にないことも多いです。
何の根拠もないのに、負けてても最後に自分は勝てると決めつけいる人もいます。
運を引き寄せたいと考えて必死にゲン担ぎをすることもよくあるパターンです。